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Column Article

2026.01.06

SRV機能紹介1 高分解能信号分析測定機能(HRAモード)

高分解能信号分析測定機能(HRAモード)で使用可能な「COF Hysteresis」機能について

SRV®5には、様々な測定機能が搭載されています。 今回はその中でも高分解能分析機能(HRAモード)をご紹介します。

HRAモードの「COF Hysteresis(摩擦係数のヒステリシス)」機能は、 SRV®試験における摩擦挙動を高度に解析するために設計された機能です。 特に以下のような場面で有用です。

SRV®5の測定結果グラフ
図1 SRV®5の測定結果グラフ
COF Hysteresisのグラフ
図2 COF Hysteresisのグラフ

1. フレッチングやスティックスリップ解析

ヒステリシスループ(摩擦係数 vs. 摺動位置)により、 スティックスリップ現象、弾性、エネルギー散逸を 視覚的かつ定量的に評価できます。

  • – ループの側面が垂直に近い:弾性が低い
  • – 側面が傾いている:弾性が高い

この機能は、オシレーション中のスティックスリップやフレッチングを 特定・評価する際に非常に有用です。

2. 摩擦挙動安定性の評価

複数のヒステリシスループを時間経過で比較することで、 摩擦挙動が安定しているか、変化しているかを判断できます。

品質管理や試験中のトライボロジー特性の変化 を理解するために重要です。

3. エネルギー散逸の評価

ヒステリシスループ内の面積は、 1サイクルあたりの摩擦エネルギー散逸量に比例します。

このため、潤滑条件下またはドライ条件における エネルギーロスの理解に役立ちます。

4. 品質管理および研究開発用途

この機能は品質管理と研究開発のどちらにも推奨されます。

以下のようなトライボロジー現象の迅速かつ詳細な評価が可能になります。

  • – トライボロジー効果の解析
  • – 表面なじみ
  • – 添加剤の反応評価
  • – 動的摩擦現象の詳細解析

まとめ

HRAモードの「COF Hysteresis」機能は、スティックスリップの検出、摩擦挙動安定性の評価、摩擦エネルギー散逸量の定量化など、動的な摩擦挙動を詳細に解析する必要がある場面で使用してください。

トライボロジーシステムの品質管理から研究開発まで、幅広い用途で活用できる有用なツールです。

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